芯鞘エレクトロスピニング

通常のエレクトロスピニング法との違い


通常のエレクトロスピニング法では1本のノズルからポリマー溶液を射出する。これに対して芯鞘エレクトロスピニング法では,ノズル部分が同軸の多層構造になっており,芯と鞘で別々のポリマーを独立して流すことができる。


芯鞘ナノファイバーで出来ること


これによって,出来上がるナノファイバーも芯と鞘の二層から成る芯鞘ナノファイバーとなる。芯と鞘の厚みはエレクトロスピニングの条件によって自在にコントロールすることができる。また単独ではエレクトロスピニングできない溶液も,紡糸性の良好なポリマーをガイド成分として射出することで繊維化させることも可能。さらにノズルが三重にして多層構造も可能である。ただし,芯鞘エレクトロスピニングは通常のエレクトロスピニング法より紡糸条件がシビアで経験を必要とする。